記事を書かなくなると、手を抜くほうが楽なのでどこまでもズルズルと行ってしまいがちです。
さて、最近ブロ友の『杉さん』からアンプを頂き、せっかくですのでその修理に挑戦したいと思っていたのですが、仕事の方が佳境に入っていて時間が取れないため先延ばしになっています。
杉さん、せっかく高級アンプを送って頂いたのに、ほとんど手付かずで申し訳ありません。

さて、そのアンプというのはONKYOのフラグシップアンプであるプリメインアンプA-1VLです。
高級機ながら、電源を入れるとすぐに保護回路が働いてしまうという故障が出ています。
当初、保護回路が働いているのであればその関連なので限られた部分と軽く考えていました。
しかし、開腹して中をちょっと調べて見ると、どうもかなり面倒な故障のようです。

先ず、分解して基板を外さないとパターンを調べられないのですが、あちこち相当数のネジを外さないとならなくて、おまけにどのネジが関係しているのか分かりにくい。
板を放熱板として使っているので、基板と金具を一体のまま外さないといけない部分もあるし、ボリウム基板も別基板ながら直接配線のため分割して外せない構造のようだ。
全体1
回路を調べるのは大変そうなので、この回路図が入手できればと思いダメ元でONKYOに資料を購入できないか問い合わせたところ、「そういう資料は一切出しておりません」と連れない返事、まあ当然そうだろうとは思っていましたが。
さて、振り出しに戻って分解して調べるしか無さそうです。

先ず、蓋を開けようとしたらプラスマイナスのネジでも六角のレンチを使えるタイプでもなく、星型のたまに見かけるタイプです。
工具の入手から始め、やっと蓋を開けたところ、トロイダルトランスによる左右独立電源。
出力端子への配線が、基板と端子間を銅板による接続というかなり凝った造りです。

さて、電源をオンして先ずは目視からです。
電源オンと同時にリレーがONした音がして、さらに2、3秒後にオフする音がします。
また、その時に前面に取り付けられてLEDがブリンクを始めます。
同様の故障に対する対策が出ていないか、先ずはWeb上で探すことから開始しましょう。